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The Get Up Kids「Close To Home」

90s

from「Something to Write Home About」(1998)

オレ、オッサンになったら演歌聴くようになると思ってたわ

90年代後半から00年代にかけてリリースされたエモバンドのアルバムには名盤が多い。メジャーどころで言えば、The Get Up Kids、Jimmy Eat World、My Chemical Romance、The Ataris、At the Drive-inなど。

いたねぇ。いたいた。ブレイクもせずにひっそりとフェイドアウトしていったバンドも多かったね。でもオレたちの心かたすみでは今もスティルアライブ。

…あー急にエモバンドあるある言いたくなってきたわ。

①捨て曲なしの名曲連発アルバムが一枚だけある

②そのアルバムにはまって2、3ヶ月そればっかり聴いてしまう

③でも他のアルバムは結構イマイチ

この③の現象が不思議なんだけれども、奇跡のアルバムを出した後燃え尽きてしまうのか、同じバンドかよと思うほどクオリティの落差が生じることが結構ある。

そのせいもあってか、一枚だけ輝いているアルバムが余計に輝いて見えるのだ。そんな「奇跡の一枚」からの一曲を紹介したい…というわけなのよ。

それがThe Get Up Kidsの「Close To Home」。アルバム「Something To Write Home About」はエモの歴史における最高傑作の一つであると本気で思っている。疾走感と凝ったアンサンブルに切なく蒼いメロディ。そして何より名曲の多さである。全曲名曲とは言わないが、半分以上はリピート必至のキラーチューンなのだ。

そしてエモバンドあるあるに漏れず、彼らも他のアルバムがイマイチなんだよなー。この「Something 〜」が突出しすぎてるせいもあるが、この輝きはどこへいったのか。

とりあえずそれは置いといて、名曲揃いのアルバムの中、わたしの心を捉えて離さないランキング1位なのが「Close To Home」である。この曲はもはや全オレの青春を具現化したといっても過言ではないほどの全オレ感なのだ。

まず歌詞が激ヤバ胸キュン系。「summer swallowed us whole」ってヤバくないすか。この一文だけで青春の全てを表現してしまっている。たしかにオレたち夏に飲み込まれてたよなぁ。ロック一文選手権なら決勝に残るレベル。

さらにメロディがさ、なんか高校生が階段駆け上がってる系で、特に「sounds from sources hits close to home」のとことかたまんないよね。「hits」のとこにピークを持ってきててオレはここにも青春を感じちゃうね。

サビにおける感情の爆発力もアルバムトップクラスではなかろうか。そしてそのあと感情がシューん…としぼんでAメロに戻っちゃうっつってね。やっぱ素晴らしい曲だわ。

オレ、子供の頃オッサンになったら演歌聴くようになると思ってたけど、エモに回帰してるわ。

Apple Music: The Get Up KidsClose To Home

コメント

  1. Vgooh より:

    大好きです。ゲットアップキッズ。
    close to homeの最初の一節はもしいつか小説を書くようなことがあったら、書き出しに使いたいくらい最高な一文ですよね笑
    このロボジャケは本当捨て曲がないです。本当いい曲だらけですねー。

    • ロリング君 より:

      Vgoohさん
      共感いただけて光栄です。
      日本盤にはニューオーダーの「Regret」の名カバーも収録されていて、それも含めて完璧なアルバムでした。
      オッさんになってからも夏に飲み込まれたいと思います。
      小説期待してます!笑

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