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Supergrass「Za」

00s

from「Life on Other Planets」(2002)

インド人とかネパール人がやってるカレー屋は大体どこも美味い。ロリング君です。

たまに「実力派」って形容されるアーティストを見かけるが、スーパーグラスほどそれに相応しいバンドはないのではないか。「実力派」って要するに「作品や演奏のクオリティは高いけど、なぜかブレイクしていない」ってことじゃないすか。

いやね、スーパーグラスはデビューアルバムでいきなり全英チャートNo.1を獲得しているから十分ブレイクしている言える。ただ、世間の認知的にはやはり通好みのバンド止まりだと思うのよ。なぜなら女子ウケが悪いから。ボーカル&ギターのギャズのルックスがよく猿に例えられていたことが懐かしい。声も噛み付いてきそうなくらいに攻撃的。

彼らの実力はブラーとかアークティックモンキーズと肩を並べてもおかしくない。UKロックの代表格の一つといってもいい。よって「ルックスのインパクトはあるのに女子ウケが悪い」という、インスタ映えするのかしないのかよくわからない彼らをここで再評価しようではないか。

色々過去の作品を聴いていたが、一番好きなのがコレだった。「Za」である。これ、ピコピコ音も含めて明らかにデヴィッド・ボウイの「Speed Of Life」へのオマージュが込められていると思うんだけど、イントロ部分がサビの役割を果たしていて、静と動のメリハリがある構成が面白い。

イントロでピアノがまずコードを叩いて、次にバスドラが加わり、ギターとベースとシンバルが入るタイミングで爆発するっていう王道具合が素直に嬉しい。これぞ快感原則をそのまま最大化したアレンジなのだ。ボーカルパートはAメロしかないんだけど、まったく物足りなくない。ギターのドライブ感も完璧。

ギャズって野郎はいつもオレたちが欲しがるモノをわかっているんだよ。自分を安売りせず、影響を受けた音楽をさらけ出し、全力で音楽をエンジョイするバンド、それがスーパーグラスなのである。

Apple Music: Supergrass 「Za」

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