from sg「Forever Always」(2018)
もう疲れました
そりゃそうでしょ。この資本主義社会の中で勉強でも就職でも仕事でも恋愛でもなんでも、したくもない競争にさらされてさ。
頑張れるやつはいいよ?受験や就活戦争に勝利して、会社でバリバリ働いて結果出して、仕事終わりにクラブやら合コンやら行きまくって遊びまくって人生謳歌しているやつ。いるのか?いないだろ?いないでくれ。いたら俺の目の前には現れるな。Sunn O)))ぶちこむぞ。
こんな気持ちで音楽なんか聴けるかよ。ロックなんか流して歪んだエレキを聴いたところでうるさいとしか感じない。流行りのトラップミュージックだって重い低音聞かされて『酒、女サイコー』とか言われたってうぜぇとしか思わん。もしかするとリズムの音がうざいのかな。ドタドタしたのとかドゥンドゥンくるのは疲れた身体にはきつい。かといってアコースティックギターの爽やか系ソングを聴いたところでどんよりな気持ちは晴れない。むしろ現実とのギャップで悲しくなる。
…くそっ音楽なんて役に立たないんだ!結局消費されるだけのゴミに過ぎない!この気持ちに寄り添ってくれる音楽なんてあるのかよ!
そしてそんな誕生日会をすっぽかされた星飛雄馬のごとく精神が乱れた状態の時におすすめで流れてきたForever Alwaysが心を捉える。
今をときめくチャンス・ザ・ラッパーやUK期待の新人Rex Orange Countyが参加しているのか…
暗い気持ちを抱きながらもミーハーな私はカーソルをサムネイルに合わせる。
するとどうだろうか。太いエレピの音が優しく私の耳をノックする。
これこれこういうのなんだよ。疲れているときはズンズン響く低音やキンキンに尖った高音はいらない。欲しいのは優しさ、愛なんです。安心感に身を任せると『♪You’re my favorite song』という歌い出しがさらに心を癒やす。もう愛があふれちゃってますわ。
それぞれの歌い手が各バースごとに違いそれぞれの持ち味を生かしている。勝手にヒップホップをはじめとするブラックミュージックの文化なんだと思ってるんだけど、こういう仲間というか素晴らしい才能を持っている人をフックアップしていく文化っていいよなあといつも羨ましく思う。こういうところでも愛にあふれているよなあ。誰か俺をフックアップしてくれ。
聴いていくうちに楽器の数が徐々に増え、盛り上がっていくところで憂いのギターソロ。あぁやっぱギターの音なんだよ。ロッキンボーイズの根っこをあっためるのは。
傷ついた大人の孤独な夜に寄り添ってくれる音楽は貴重だ。ウィスキー片手にゆったりと聴きたい。現実は高度数の安い缶チューハイだがそんなの関係ねぇ。「ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし、逃避させてもくれない。ただ、悩んだまま踊らせるんだ」と放ったピート・タウンゼントの名言のごとく、どうしようもない現実に寄り添ってくれる音楽はきっとたくさんある。いろんな人にとって、そんな気持ちを思い出させてくれる音楽が一曲でも増えるといいなあ。
コメント
あっ、ロリング君じゃないですか!
ブログを始めてたんですね。いつの間にっ!遂にケンシロウを見つけた青年バットの気分です。ロリ~~ング!!
今回は曲ごとのレビューっすか。やりますね~。つーことはなんですか、『モーニング・グローリー』なら10曲はレビュー出来るってことですかっ。流石、目の付け所が違いますな~。
ともあれ、復活、おめでとうございます。
ロリング・ペースでボチボチ頑張って下さいね!
そうそう、peter cotton tale ですね。これまたスゴイのん見つけてきましたね~。今をときめくシカゴ関連のミュージシャンてことで、トラックが最高ッス!エレピに始まり、優しい言葉に色んな優しい声。そこにまさかの泣きのギターだなんて。確かに40男には染みますな~。泣いてまうやろっ!
ご無沙汰してます!笑
昔から応援ありがとうございます!
Peter CottonTale のレビューは一般公募のぺけぺけさんのレビューなんです。
そうそう、一曲ずつなので、モーニンググローリー10曲もいけますし、スマパンメロンコリーもいけちゃいます!笑
よんきーさんも是非レビュー投稿お願いします!
まってまーす
それはそれは失礼しましたっ。
改めまして、ぺけぺけさん。素敵な曲をご紹介いただきありがとうございます。
私はずいぶん気に入ってこのところ毎晩聴いております(笑)
自分のレビューにコメントがついていてびっくり!
読んでくださってありがとうございます。
曲が気に入ってもらえて嬉しいです。
よんきーさんの軽快な語り口のレビューも楽しく読ませていただきました!
さりげなく3曲も紹介してしまう贅沢っぷりが最高でした笑
また読めるのを楽しみにしています!!