”意外と悪くないやん”代表格
from「Be Here Now」(1997)
One Hot MinuteとBe Here Now
「世間では無視されてるけど意外と悪くないやん」的な話題で毎回上がる作品といえばレッチリの「One Hot Minute」とoasisの「Be Here Now」やん。
この手の話題もう飽きたけど、久々に「Be Here Now」聴いてみたから感想書こうと思って。
ちなみになんで聴いたかっちゅーとAmazonPrime でoasisのドキュメンタリー観たからや。これoasis聴いてた人なら絶対面白いから見たほうがええで。
音が膨張しすぎで何弾いているかわかんない
さて「Be Here Now」、ワイが思う残念な点は、音が膨張しすぎて何弾いとるかわからんところやねんな。
「My Big Mouth」のリフなんか音重ねすぎてボアボアいうてもうとるで。ボアボアしか聴こえへんやん。曲は結構カッコいいんやけどな。
メロディがちょっとクサくなったのも特徴かな。インディロックンロールバンドっていう感じがしなくなった。
メロディと発音にグッとくる「All Around The World」
そんな中、特にもったいないなぁ思うのが「All Around the World」やねん。
この曲「金がないとアレンジ完成せんからビッグになってからリリースするわ」ってノエルが言っとった楽曲やねんな。 ドキュメンタリーでもデビュー前の映像で演奏しとったわ。
これ、メロディはグッとくるもん持ってるのよね。特にBメロ。Take me away cos I Just don’t wanna stay〜のところなんか、ここ1週間仕事中にずっと頭で流れて止まらんかったわ。
歌詞も無駄がなくて、語感が気持ちいいoasis節が全開。
Aメロの「It’s a bit early in the midnight hour for me」とかもうマネしたくてたまらんやん。「bit」の「びっ」にまずしびれるし「early」の発音とかリアムっぽくて最高やん。
アレンジが雑で曲も長過ぎる
名曲の必要条件満たしかけとるんやけど、ただ、残念なことにアレンジが雑なんやなぁ。イントロ聴いてもろたらわかるけど、謎のギターのスクラッチノイズとかキュイ〜ンとか入ってるし。なんやそれ入れる意味ないやん。
あとはアコギのコードストロークのみって手抜きすぎませんか。
それならちゃんとリフなりイントロつけろや。後半のサビの転調もいらんかったなぁ。よくある最後だけキーあげるパターン。ちょっとダサないですか。
しかも曲が長すぎますわ…なんと…9分!!まじかよピンク・フロイドかよ。「なななー」のメロディのパターンも一つでよかったやん。
丁寧にかつシンプルに作り上げたらChampagne Supernova クラスの大合唱ソングになったのに…と思うんどす。
ただな…1000万枚も売れるアルバム作った後のプレッシャーって凡人には計り知れないとも思うんだわ。いくら天才とはいえ、 そう次から次へと名盤は作れない。だからこそ名盤には価値があるんやな。
イチオシは「Fade In-out」
ちなみにワイが「Be Here Now」発売当時から推してたのは「Fade in-out」どす。ジョニーデップのスライドギターが地味に冴え渡るブルージーな良曲。一番肩の力が抜けた素直な楽曲に聴こえました。
と思ってたら次作で「Fade in-out」にそっくりな「Go Let It Out」がシングルでリリースされたんでなんやノエルあんたもそう思ってたんかいと感じた記憶があるんどす。
というわけで、やっぱり「Be Here Now」は悪くないけど音作りやアレンジが雑で曲も長すぎて、あんまり繰り返して聴く気にならないアルバムでしたって話。
コメント