from 「Shade」(2019)
もう隙なさすぎやろ
iriがカッコいい。Daoko以来、久々にハートを撃ち抜かれたった日本人女性シンガー。
最近は洋楽、邦楽の区別なく聴くのがトレンドかもしれないが、わたしにとっては日本人という個性はどこまでもつきまとう。様々なタイプのアーティストがいるが、洋楽に影響を受けた日本人アーティストの場合、いかに洋と和をミックスさせるかがポイントなのよ。
洋楽完コピでもそれなりに楽しめるんだけど、やっぱりひと匙の和の要素があると強烈な存在感を残すことができる。
iri氏はヒップホップ系の打ち込みトラックに英語の発音に寄せた日本語詞を乗せている。完全に洋楽志向のアーティストではあるが、メロディのセンスに和を要素を感じとるオレの感受性ハンパない。
彼女のメロディのパンチ力はズバ抜けていて、キャッチーで印象的なフレーズを作る天才である。しかも洋楽志向にも関わらずちゃんとAメロ、Bメロ、サビがあるのが嬉しい。時折80年代の淡い雰囲気があったり(そう感じるのはわたしだけかも…)、全盛期のノエル・ギャラガーばりのクオリティを発揮しているんじゃないかと思うほど。
さらにトラックは一流アーティスト(大沢伸一氏、tofubeats、ケンモチヒデフミ氏など)のコラボも含めて海外アーティストに引けを取らない、いや、それ以上の感動を与えてくれる。どれも情緒に溢れてカラフルなのだ。トラックだけで十分にメロディアスな作りなので、歌メロのオブリガードとして楽しめる。
すでに名曲を多数輩出している彼女の中で是非とも紹介したいのが「Wonderland」である。
この楽曲の中毒性にやられっぱなしよ。メロディアスなラップに英語のように聞こえる日本語。まずこの技術がすごい。「日本語を洋楽メロディに乗せる」ということがいかに難しいか。と同時に個性の発揮どころでもあり、過去の偉人たちが様々な手法を発明してきた。
iri氏の場合は「英語の口の形で日本語を発音する」のだが、これが自然で気持ちいい。声のトーンも低めで、実にあるがまま。歌詞のチョイスもいちいちハイセンスで、Bメロ?の「想定外のTroubleが招いてくチャンスを」ってパートがもう感動で胸震えるわ。
サビも盛り上げるわけでもなく、クールにさりげないのが超クール。それでいてメロディは頭から離れない。あぁこういう人がアーティストなんだなぁ。
部屋にBGMとして流してもオシャレ、ジョギング時に聴いてもグッド、ドライブで流したら彼女メロメロ、もう隙なさすぎやろ。
コメント
いや~、ええ声ですな~
声は天性のものですから、彼女の場合、一人ギャラガー兄弟ってことですか(笑)
確かに洋楽ぽい。
私はエド・シーランの影を感じました。
よんきーさん
コメントありがとうございます。
エドシーランですか!
ほっほーたしかに意外とフォーキーなんですよねメロディが。鋭い!