どーも。 今回は異色のテーマでお届けします。その名も「ローリングサンダー仕事術」。これまでの世間一般の常識を覆すことになるでしょう。
音楽好きやねんけど、実生活には何の役にも立たん…仕事のストレス解消にしかならんのや…仕事つまらんなぁという人。
または、アーティストとして生計を立てたいと思っているけど挫折しかかっている人にこそお届けしたい今回の話。
「音楽が好きなこと」が実は仕事に役立つ
実は「音楽が好き」ってことは仕事にめちゃくちゃ役に立つって知ってましたか?
「飲み会とかで世間話するときにたまに役立つくらいでしょ?」
違います。
「あー音楽関係の業界に転職するならそらぁ役立ちますわなぁ」
いやいや違うんですわ。
「音楽が好き」ということがあなたが今やっている仕事の成果にめちゃくちゃ役立つという話です。業種は関係ありません。ビジネスじゃなくも学生でも家事手伝いでも同じです。 今取り組んでいることに有益ということです。
「感動を与える仕事」とはなんたるかをあなたは知っている
それはなぜか。結論から言ってしまうと、あなたが「感動を与える仕事とはなんたるかを知っているから」なんですね。
世の中のほとんどの人は流行りのものをただ楽しんでいるだけで、音楽を死ぬほど聴き込んだりしないですよね。
あなたの心の名盤を思い浮かべてください。聴くたびにワクワクさせられた、名曲だらけのあの名盤。フックの効いたサビ、哲学的な歌詞、一体感のある演奏、大衆の心を捉えた歌声。
名盤が持つ印象を仕事で再現することを目指す
その名盤に対してあなたが持っている印象。それがめちゃめちゃ大事なんですよ。あなたはその作品を細部まで知り尽くしているから、どういうところに感動するかがぼんやりとわかっています。つまり、高品質な作品が持つ共通点をすでに体得しているのです。
その印象を、あなたが今やっている仕事で再現すれば良いというわけです。高品質が求められているのは、音楽も仕事も変わりありません。
再現する方法がわからんやんけ、とかそういうことは気にしなくていいんです。それは後からついてくる。長年のサラリーマン生活でわかったことは、仕事をする上でモチベーション的にも成果的にも一番大切なのは、目指すべきところが見えていることだと思っています。
どこに向かっているかわからない、何をしたらいいかわからない時、人は一番ストレスがかかります。その方向性はあなたの心の名盤がすでに与えてくれているということです。
例:コンビニでレジのバイトをしている場合
例えばあなたがコンビニのレジを担当しているとしましょう。音楽が大好きで、ミュージシャンになるのが夢だったけど、うまくいっていない。半ば諦めかけている。
じゃあ諦めてしまったらこれまで音楽に費やしてきた時間は無駄になるのか、いうと「そうではない」と主張したい。「チャレンジしたから失敗しても悔いはない」とかそういう気持ちの問題ではありません。
あなたが愛した名盤に宿る創造性、哲学、細部へのこだわり、簡潔さ、エンターテインメント性をあなたは心の底から理解しているわけですよ。 まさに人を感動させる高品質とはなんたるかを知っている。
それを、まずはコンビニのレジで再現すれば良い。コンビニのレジで例えばRadioheadの「The Bends」ばりのスキのないほとばしる創造性を発揮するんですよ。プロデューサー(店長)やメンバー(同僚)とも上手く連携しなければいけません。
そうすれば、コンビニレジ界のレジェンドにだってなれるかもしれない。 そうすればそのスキルを別の仕事で活かしてさらにステップアップすることになるでしょう。
「音楽の創造性を音楽で再現」は短絡的
ここで疑問に思う人もいるでしょう。「そんならそのレディオヘッドばりの創造性を音楽で発揮したら夢叶うんちゃうんか?」と。
ちがうんですね。音楽の創造性を音楽で再現するって短絡的過ぎませんか。そんなことみんなやってるでしょ。普通に思いつくからみんなやってるということは競争もし烈。実力と運を兼ね備えた人しか食っていけない世界になってしまっている。
じゃあ「レディオヘッドばりの創造性をコンビニのレジで再現しようとしてる奴」が世界に何人いるんですかと。まずいないでしょ。一人勝ちですわ。
逆も然りなんです。普通の事務仕事してて、職場の優秀な人を見て「すごい!マネしよう!」なんてみんな考えつきますよね。 レッドオーシャンなんですよ。
そうじゃなくて、あなたが大好きなあのアルバムは、なぜ高品質なのかをよく考えて、それを自分の仕事で再現する。
そんなことやってる奴はいないから、その他大勢とは違った存在になれる。戦法が違うんです。まあ人と比べる必要ないけどね。
美学を持つことが大切だと思うんです
これは成功して金持ちになるとかそういう話ではなくて「個人としての美学」の話なんです。 美学を持って仕事するってことが結局日々の心の満足度につながると思うんですね。
そこで細部まで聴き込んだ作品があるということがかなりの強みになるんですよ。
普通の人は今流行っているものをなんとなく聴いているだけで、あなたのように「この曲のサビ前のドラムのフィルがたまらんなぁ!」とかないですから。
ワイは常日頃「Kind Of Blue」クオリティを目指してます
ちなみにわたしの場合は現在企画系の仕事をしているので、Miles Davisの「Kind Of Blue」を胸に資料を作成しています笑
志の高さ、緻密に計算された構成、メンバーに委ねた信頼、荘厳な雰囲気、絶対的安心感、常識を覆した創造性。そういった作品の持つ印象を自らの仕事に反映させる。コレこそが「ローリングサンダー仕事術」。
オレが作った企画書は「Kind Of Blue」に匹敵すると言えるのか?と常に自らに問うことにしています。まあ匹敵するわけないんですが、目指すことでクオリティは間違いなく上がります。
これはどんな小さな仕事にでも使えます。ちょっとした報告資料であっても、マイルスクオリティを目指すことでルーティンワークじゃなくなります。
「Nevermind」の衝撃をあなたの仕事で再現する!
この考え方の素晴らしい点は、心の中で上司に対して例えば「Nevermindの素晴らしさを教えたるでぇ見とけや!」という気持ちで臨めることです。
上手く(自分の中で)再現できたら、全世界で3000万枚を売り上げ、音楽業界の常識を覆したあの名盤の衝撃をあなたの仕事でも与えることができるということなんですよ。
しかもそんなこと考えて仕事してるやつは今のワイとコレを読んだあなたくらいですよ。つーことはライバルなしのブルーオーシャン。
もちろん音楽じゃなくても同じことが言える。例えば「宮崎駿作品のクオリティを自分の仕事で再現する」でもOK。一般人よりも追求しているものであれば何でもいけちゃいます。
音楽への愛情が強力な武器に
つまり言いたかったことは、特別好きなものがあれば、その作品が持つ特徴を自分の仕事でも再現することを目指すことで、仕事自体が面白くなるんじゃないかということです。
ほとんどの人たちは特別好きなものもなくぼんやりと毎日を生きています。そんな中で、あなたには細部まで聴き込んだ作品がある。それはかなりの強みになるということがわかっていただけたでしょうか。
ちょっと抽象的な話なって申し訳ありません。こんなマイナー弱小サイトの記事を読んでくれている方々はマニアックな音楽の愛情をお持ちの方ばかりだと思うので、その愛情は実は強力な武器になるということを伝えたかったのです。
名盤の持つ力を借りて、共に仕事をローリング&サンダーしてやろうではないですか!
コメント
はじめまして
ローリングサンダーレビューの突然の閉鎖後、非常に寂しい思いをしていましたが、どういうわけかNewradicalsを検索していた所、こちらに辿り着きました。
(そう、私もあの曲が無性に聴きたくなるのです笑)
今回の記事は本当に心に染みました。
名盤を仕事に、生活に取り込むなんて最高のアイデアですよ。
考えたこともなかったな…
でも、今までの自分の仕事や、生き方にも自分が愛した名盤や、それだけでなく触れてきた芸術も溶けこんでいるんだ、とも考えられるんですよね。
高校生の時に聞き込んだ「サイアミーズドリーム」を二十年ぶりに聞き直そうかな…
って歳がバレますなw
本当にありがとうございました
こちらこそありがとうございます!New Radicals、語ってる人が少ないからか、それきっかけで見てくれる方が多いようです笑
いやー今回の記事は全然伝わらないだろうなぁと思って書いていたので、わかってくれる方がいて本当に嬉しい限りです。音楽好きであることはただの趣味じゃなくて生き方にも影響するんですよね。
今後ともよろしくお願いします!