アジアンルーツアーティストと私
アジア出身のアーティスト達が近年活躍
憧れはずっと海外にあった気がする。音楽でも映画でも、文化のような根本的なものでも。もちろん日本のそれらも好きだけどね。
近年、アジアをルーツにもつアーティスト達の素晴らしい活躍がある。音楽でいえばMitskiが数年前にリリースしたアルバムが某ッチフォークを筆頭に各メディアで高く評価された。
さらにそこから様々なアーティストにも焦点があてられた。ジャパニーズ・ブレックファーストやジェイ・ソム。スーパーオーガニズム、yaejiなどは記憶に新しい。
一過性の、消耗品のようにフューチャーされれば本人達は不服かと思うが、したたかに、上手く波を乗りこなして欲しいと思う。(少なくとも上記のアーティスト達は総じて素晴らしく、そういった芸術はまさに普遍的だから、実際にはムーブメントに巻き込まれる事自体は大した問題じゃない気もする)
Apple Music先輩にオススメされたハマる
前置きが長いのはもはや私の古典、とどのつまり「最近のお気に入りアジアンルーツ・アーティスト」の話です。
Long beardというニュージャージー州のSSWですが、今の今までバンドかと思ってた…みたいなボロが出まくるほど、予備知識がないアーティスト。ファーストアルバムSleep Walkerを聴いて完全にノックアウトされていたのですが、確かApple Music先輩に「オメェこれ好きなんじゃね?」っておすすめされて、まんまとハマったのがきっかけだったかと。「気に入ったけどよく知らない」はサブスクあるあるというか。
新譜が出たもののピンと来ないと思いきや…?
で、忘れた頃に聴く→エエなぁ…→忘れた頃に聴く→エエなぁ…のセルフ永久機関をしていたところ突然の新譜Means To Me。嬉しすぎるforgotten armにクラクラしながらさっそく拝聴。
…なんかピンとこなかったんですね。期待値が高すぎたのか、イイんだけどファーストの亡霊が邪魔をするような。そんなこんなでしばらくベンチ入りとなった本作ですが、季節が移ろい、秋の背中も見える頃。社会の荒波に揉まれ、傷つき果てたマイソウル。ふと聴いてみたくなった訳ですね。
あーはいはい。うん、なるほどね。
名盤か?
隙なしの名盤「Means To Me」
イントロダクション的1曲目CountlessからSweetheartまで隙なしかよ。以降少し音響系っぽい難解さも出てくるから、前半で引き込んで後半好きなことやるパターンか…と思ったら表題曲Means To Me。余力ゥゥゥゥウ!!!アルバム後半に最強曲を潜ませるのは反則だとあれほどっ…!!
深いリヴァーブに澄んだギター、幽玄なボーカルときて、こんなタイトなハイハット刻んだらそら胸震えまんがな…その術はオレに効く。止めてくれ。
発信する側の活躍で日本の文化も見直されたのか、海外セレブが着物を着てたり、その辺の前後関係はよく分からないけれど、まぁ何となく誇らしい気もする近頃。海外に憧れ、自国を誇り…
素敵な音楽に勇気を貰いながら、私は手首をぐるんぐるんに回しながら生きていく。
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