イデアのメロディとは、「音楽は作曲者が創り出すものではなく、もともと存在していたものが作曲者を通して音楽という形になった」という考えに基づく概念です。
精神世界のどこかにメロディはすでに存在していて、その世界を「イデア界」とし、そこにあるメロディのことをわたしは「イデアのメロディ」と呼んでいます。
素晴らしいメロディを耳にしたときに、どこか懐かしい、聴いたことがあるような感覚におちいるのはそのためだと考えています。
「イデアのメロディ」と名付けたのはわたしですが、音楽はもともと存在しているという考え方はキース・リチャーズやニール・ヤングを始め、多くのアーティストがインタビューなどでそう語っています。
この曲は15分で書いた、メロディが降りて来た、などとインタビューで目にすることがありますが、名曲が生まれるときはまるで自動書記のように自分の意思を超えたところでメロディが頭の中に鳴っている感覚なのだと思われます。
ニールヤングは徹底していて、作曲途中に頭で考え始めたら作業を止めるとかたっています。自分の作為が音楽に加わったらそれはもうイデアのメロディではない、という考えから来ています。
このサイトはそんなイデアのメロディを持つ楽曲のみを集めた場所にしたいと思い立ち上げました。自信を持ってお届けしていますので、イデアのメロディを存分に味わってください。