どーも。先日意図せずツイッターのバズりを経験して人生の目標の一つを達成したロリング君です。リツイートやいいねしてくれた方ありがとうございました。
さて、たまに「この曲の元ネタってあの曲じゃね?」って思うときないですか。わたしあります。ただ、そう思った時の反応は二通りに分かれます。
一つは「これなんやねんパクりやんけ腹立つわぁ」っていうのと、
もう一つは「おぉ、このアーティストもあの曲に影響受けてるんやなぁ、ワイも好きやで!」っていうの。 今回はそのアウトとセーフの判定について持論を展開したいと思います。
◯Pearl JamとPixies
例えば、Pearl Jamの名曲「Yellow Led Better」のAメロってモロ(?)Pixiesの「Here Comes Your Men」ですやん。でも、曲調もテンポも雰囲気も全然違うし、そもそもあの名イントロがあってこその曲な訳で、これぞ発展的解釈と言いたくなる仕上がり(コイツいつもパールジャムの例出してくるよなっていうツッコミ、間違ってへんで!エヘヘ)。
◯U2とPixies
実はU2の「Walk On」のAメロも「Here Comes Your Men」のAメロに似ています。
◯NirvanaとPixies
さらにNirvanaはピクシーズからの影響を公言しています。偉大なりピクシーズ。
コレらは全てピクシーズを原点としているものの、それぞれの個性が発揮されており、むしろ嬉しい発見です。コレぞオマージュ。コレぞ発展的解釈。
オマージュとパクりとの違いはなんなのかというと、「そこにヒラメキがあるかどうか」なんです。
わたしの信念だとこの世のどこかにイデア界という精神世界が存在していて、全人類でその世界を共有しているわけですよ。無意識的に。
そして音楽はイデア界にもともと存在していて、作曲家は自分を通してイデア界のメロディを形にしているだけなんですね。
だから名曲は初めて聴くのにどこか懐かしかったりもともと知っていたような気持ちになる。
パクりかパクりじゃないかのポイントはここにあると考えています。音楽(名曲)はもともと存在しているんだから違うアーティストが同じメロディを掴んでもおかしくない。
ちゃんとイデア界から受け取った結果、同じメロディだったのか、もしくは下心で表層的に曲を真似たのか。
「そんなん違いわかるかいな!」と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、わかるんですね。ポピュラーミュージックのリスナーというのはとても耳が肥えているので、下心があるものはすぐに見抜かれます。
例えばコレがダメなパターン。
×Kelly ClarksonとJimmy Eat World
Jimmy Eat World 「The Middle」(2001) とKelly Clarkson「Heartbeat Song」(2015) 。
コレはもう明らかに表層的なパクりで全然面白くないですよね。 バンドを打ち込みに変えただけ。サビのリズムがおかしなことになっているのは創造的というよりは誤魔化そうとしただけなんじゃ無いかと疑ってしまう。プロのエンターテインメントとして引くレベルです。ちなみケリー・クラークソンは歌わされているだけなので責めないであげましょう。
◎Kings Of LeonとChris Cornell
ところがこれはどうでしょうか。 ジェフバックリーに捧げたいと言われているChris Cornellの名曲「Wave Goodbye 」と Kings Of Leon最大のヒット曲「Use Somebody」 。クリスコーネルのAメロの「When you miss somebody 」とキングスオブレオンの サビ「You know that I could use somebody」、歌詞もメロディも似てますね。
ただ、こちらは単なる模倣とは感じられず、曲全体としては完全に別物です。オマージュとも言えますし、クリスの曲が好きでナチュラルに影響を受けてしまっている感じがします。しっかりと自らもイデアのメロディを掴んだ結果なので全く違和感はありません。とにかく好感度大なんです。
◎Lil Nas XとNirvana
Lil Nas Xの「Panini」サビがNirvanaの「In Bloom」にクリソツなことが話題になりましたが、Lil Nas XはNirvanaを聴いた事もなかったと発言しています。これが本当ならばイデア界の存在は間違い無いのでは無いでしょうか。曲を聴いても確かに彼独自の世界が広がっている。カッコいいね。
△Led ZeppelinとTaurus
有名なLed Zeppelinの「Stairway To Heaven」はTaurusの「Spirit」に影響を受けていることは間違い無いでしょう。しかし、元ネタをモチーフにそれを大きく凌駕するクオリティに仕上げたのは明らかにジミー・ペイジの力量です。着地点としては、個人的にはサンプリング的な位置付けで作曲クレジットに入れてあげるのが正解だと思います。
結論ですが、良い歌は鎖のように繋がっているのです(誰の言葉だったかな)。名曲のエッセンスを取り込んでさらに新しいものを作り上げることは創作上必要不可欠。これまでそうやってロックは進化してきました。新しいアイデアは既存のアイデアの組み合わせで出来ているとも言われています。
しかし、自らのヒラメキと組み合わせて初めて相乗効果が現れる訳で、安直な模倣は(わたしみたいな)リスナーから反感を買うだけです。この反感を買う例がもう無限に出てくるのよほんと!!めっちゃ言いたい例があるのよ。あー言いたい。でも慎みましょう。前向きにいきましょう。
という訳で、皆様からも「ステキなオマージュ作品」の例を募集したいと思います!詳しくはツイッターで。
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