最初から強いヒーロー達
今回は音楽に関係なく、アベンジャーズ/エンドゲームについて語りたいと思う。なぜかって?オレが語りたいからや!
さて、マーベルのアベンジャーズシリーズの魅力については、一言でいうと「ソロを張れるヒーロー達が一斉に揃ったオールスター感にワクワクする」というものであり、そのブームを生み出した手腕についてはお見事というしかない。
過去にも「リーグオブレジェンド」という映画など、似たようなコンセプトはあった。「ファミコンジャンプ」とかもそうやん?(ふっる)
しかし、ここまで計画的かつ大規模に展開し、お祭り感を最大限に高める演出はかつてなかったよね。これによる相乗効果もすごい。
エンドゲームの前に公開された「キャプテンマーベル」は、興行収入10億ドルを突破し大ヒットを記録したんだけれども、単体の映画として考えたときにそこまでの映画かというとそうでもない。
よく出来ているし退屈はしなかったが、傑作と呼ぶにはちょっと内容が薄い。「エンドゲームをより楽しむために観とかないと!」効果による大ヒットと言えるだろう。
わたしもその1人だったわけだが、インフィニティウォーがバトル映画として最高峰の快感を与えてくれたので、今回のエンドゲームはそれを上回る興奮を味わえるだろうと期待して臨んだわけよ。
結論から言うと、エンドゲームを観たわたしの感想は「不完全燃焼」である。
観に行ったことに後悔はないし、そんじょそこらの作品と比較したらやはり十二分に楽しめた。多くの人にとってのゴールデンウィークのハイライトにふさわしい作品だっただろう。
ただ、これまでMCUとして築き上げてきた壮大なストーリーを締めくくるには活かしきれていない部分が多く、もったいなかった。
というわけで以下にポイントをまとめたで!ネタバレアリ!
○良かった点
ジョークが結構面白かった
○残念だった点
・ハルクの活躍がほぼなし
・アイアンマンの活躍もほぼなし
・なぜキャプテンアメリカがソーのハンマーを使えたのかがよくわからない
・ストーンの効力を発揮するガントレットをなんでトニースタークが作れたのかよくわからない
・指パッチンで消えた人たちが元に戻る理屈もよくわからない
・パワーバランスに無理がある(キャプテンマーベル強すぎ、スカーレットウィッチ強すぎ)
・タイムトラベルで過去に戻れることに対する矛盾点とかの説明が腑に落ちてない
わたしはアイアンマンとハルクが特に好きで、彼らにめちゃくちゃ暴れて欲しかったのよ。なのに過去作に比べて全然活躍する場が見られなかったのが痛い。
アイアンマンの新機能とかもっと派手にやって欲しかった。ハルクに至っては性格も丸くなってもうて明らかに弱そう。
強さのバランスもおかしくなりすぎて、キャプテンマーベルだけでもうええやん。でも登場シーンはそこまで多くない。インフィニティウォーの終わりにポケベルで彼女を呼んで終わった割には、そこまでメインの存在感でもないし。
と、不満だらけになってしまったが、ここまでの壮大なストーリーを完結に導いた監督の手腕は見事。心配なのは、今後これ以上のワクワク感をMCUが作り出せるかどうか。わたしはすでに「もうええかな…」という気分に覆われてしまっている。
日本のヒーローものとアメリカのヒーローものの大きな違いは「努力」の有無だと言われている。日本のヒーローは努力して強くなっていくが、アメリカのヒーローは最初から強い。だから努力を好む日本ではアベンジャーズの人気が海外に比べて今ひとつなんじゃないか。
アメリカ式の「最初から強いヒーロー」の面白さの完成形をMCUは提示できたわけだから、次なるステップは「努力して強くなるヒーロー」ではないだろうか。
期待しとるで!!
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