イントロがギターストロークだけ業界
from「A Guide to Love, Loss & Desperation 」
「イントロがギターだけ」は自信の表れ
「イントロがギターのシャープなストロークから始まってそのあとにドッカーンと他の楽器が一斉に加わってくる曲だいたい名曲説」あるよね。
だってほら、Nirvanaの某曲とかナンバーガールの某曲とか、Radioheadのセカンドの某曲とかね。Manic Street Preachersのワイの隠れたお気に入りとかね。マニアックだけどね。
これ考えたんだけれども、イントロがギターだけだから名曲なんじゃなくて、作り手側が自信があるからそうしてるんじゃないかってことなのよ。
業界の名を汚さない暗黙の了解
イントロがギターのストロークだけってもうそれだけで全力の前フリなわけですやん?「これから起こることに期待しときや…フフフッ」ってことやん?
それで盛り上がりがイマイチやったらリスナーは「あれっ…あんまりグッとこないやん…」ってガッカリする。そうなるとこれまで脈々と受け継がれてきた「イントロがギターストロークだけ業界」の名を汚すことになるわけやん。
だからきっとミュージシャン達のなかでは必殺「イントロがギターストロークだけ」は自信満々の時しかやったらアカンという暗黙の了解があるんだと思うの。
そして新人のクセにその業界に挑んだヤツらがいた。The Wombatsである。
The Wombats 100点満点のコード感
デビュー曲「Moving to New York」でいきなり「イントロがシャープなギターのストロークのみ」なのよ。おいおい大丈夫なのかと。そして曲が始まってみると100点満点のコード感。コレはロッキンボーイズなら誰しもがこれから始まることに期待してまうよな。でも不安よな。ロリング、動きます。
ベースライン、もう弦がバインバイン
しかしそこは杞憂に過ぎない事がすぐに分かる。ワイがちょっと苦手なUKパンクフニャフニャ感も薄めでヒジョーにアガるナンバーに仕上がっているのである。 面白いのがAメロのベースラインが強く弾きすぎてもう弦がバインバインなってるとこね。
ワイの好みだとそこはサビとの落差をつけるために抑えて弾くやろ!と考えるが、彼らはパンクっぽさをあえて強調している。そこがとても新鮮なのだ。
イントロ、Aメロ、サビと同じコード進行で勝負しているところもポイント高い。
数年おきに聴きたくなるヤツ
このコード進行がたまに聴きたくなるのよねぇ。こういうキラーチューンを持っているバンドは強い。フェスでも映えるしずっとブームが落ち着いても需要があったりするんだろう。声にもうちょい力強さというかキレが欲しいところだが、そこは好みの問題。ほぼ完璧な楽曲であることには違いない。
今、何回目かの”コレ聴きたいブーム”がやってきたが、また数年後にやってくるんだろうなぁ。オッさんになるとそういう曲が増えてきて悪くないなぁと思ってます。
コメント
Suedeの「Let Go」も「イントロ~だいたい名曲説」の仲間に入れてください!
ロリングさん
シンプルですよね
でもシャンとしてる背筋がピーンと立ってる
この辺は紙一重なんでしょうな
私にもその紙一重が欲しい…
てっちゃんさん
「Let Go」もシャンとしてますな~
よんきーさん
コメントありがとうございます!
確かにシンプルでありつつも、イカした(←死語)ストロークを聴くと、背筋がシャンとします!
てっちゃんさん
New Generationとかじゃない選曲がいいですね!
今でもいい曲書いてるんだなぁ。
ちなみにわたしは学生時代からブレットアンダーソンに似てる似てると言われ続けて生きてきました。
よんきーさん
表現が独特過ぎてちょっと何言ってるかわかんない笑ですが、
演奏してる姿勢は結構猫背な気もします笑
紙一重なんでしょうね…笑
ロリング君
ブレットアンダーソンに似てるって、めちゃめちゃ男前じゃないですか!
そ、それとも、紙一重なんでしょうか…。アセーイ!