from「Ignore the Ignorant」
昔めっちゃハマったこと思い出したわシリーズ2
UKパンクバンド特有のフニャフニャが苦手
わたしはフニャフニャしたバンドが苦手である。演奏が粗かったり声に芯がないようなバンドはそれだけで聴く気がなくなってしまうのだ。
特にUKのパンク系バンドにそういうのが多い。「演奏は荒いけど、反体制的な態度とか主張もセットで評価してね」という感じが苦手なのである。
“反体制”よりも感情の機微を表現してほしい
音楽で勝負して欲しいし、(個人的な好みでしかないが)社会がどーたら政府がこーたらよりも内面の感情の機微を表現してほしい。
だから「パンク」というジャンルはあまり好きではないのである。
ハートを掴まれたUKバンド、クリブス
そんな中、UKパンクの佇まいを持ちながらもわたしのハートをガッチリキャッチしたバンドが少なからずいた。
その一つがクリブスである。クリブスと入力しようとしたらクリバスに勝手に変えられてしまうほどの存在感のクリブス。
特にUKパンクバンドに興味はないが「Ignore the Ignorant」は好きだったっていう人は多いのではないだろうか。
なぜかジョニー・マーが加入していた時期の作品で、とにかく楽曲の切れ味が鋭い。メロディのアイデアが豊富で、飽きがこない仕様となっております。
やっぱり良かった名盤「Ignore The Ignorant」
フジロックでジョニーがいた頃の彼らの演奏を観られたことは良い思い出である。良い思い出といいながらさっき思い出したんやけどな!そういや観たなあって。
で、久しぶりに「Ignore the Ignorant」を聴いたらやっぱええなぁってなりましてん。演奏はフニャフニャしかかってるんだけど勢いと楽曲の切れ味でギリギリフニャフニャしてない。セーフなのよ。
この微妙なライン、わかるかなぁ。
スリリングな名曲「Emasculate Me」
このアルバム、「We Were Aborted」や「We Share The Same Skies」など名曲揃いだが、イチ押しは「Emasculate Me」である。
このなんというか、ギターのコード感と歌メロの軋轢だけで勝負してる緊張感がスリリングなわけよ。ヒョロヒョロだけど贅肉のない身体のようなギターがまたクールなのよ。
そんで声もこの曲ではヒジョーに頼もしくシャウト気味。発音も力強くて他のUKパンクバンドは見習えよって思うね。
フジロックでこの曲のイントロが始まったときは思わず拳を振り上げて「うぉおおおお!!!」つて叫んでしもうたのを思い出したわって言おうとして念のためセトリ調べてみたらこの曲演ってませんでしたわ。アハハ。
なんでやらへんかってん!!クリブスよ。
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