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Keith Jarrett 「I Loves You, Porgy 」

90s

From「The Melody At Night, With You」(1999)
どーも。PASCOの「たっぷりホイップあんぱん」が菓子パン史に残る名作だと信じてやまないロリング君です。

音楽はイデア界という人類共通の精神世界にもともと存在していて、作曲とはそこからメロディをすくい上げてくるものであり、無理矢理作るものではない。そうやってできたメロディを「イデアのメロディ」といい、名曲を初めて聴いたとき、まるでもともと知っていたかのように自然に聴こえるのは本当に無意識の奥底にそのメロディが存在していたからだ…というのがわたしの持論である。

「I Loves You, Porgy」はジョージ・ガーシュウィン作曲で、オペラ「ポーギーとベス」の中の一曲。マイルス・デイヴィスやニーナ・シモンなど数多くのアーティストがカバーしてきた名曲だが、ピアノ一本で演奏されるキースのバージョンがこの曲の決定打だと確信している。

キース・ジャレットの「I Loves You, Porgy」を聴いていると、やはりイデア界の存在を確信せざるを得ない。装飾を排除し、無駄な音が一音もない、丸裸になったメロディだけが宙を漂っている。わたしがイメージするイデア界とはまさにこの演奏のことだ。イデアのメロディとは何か、問われたら、まずコレを聴くことを薦める。

「人は音の組み合わせに意味を感じ取る」というもっとも根源的な謎について考えざるを得ない、バラードながら強烈な一曲である。

まあ、堅苦しくなっちゃったけど、とにかくこの曲が流れるだけで周りの時間が止まっちゃうのよ。全メロディが人間の快感原則に沿いまくってて、特にラストの力強いAメロに戻ってくる瞬間なんかもう宇宙よ。目の前に宇宙広がる。宇宙最高。

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