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HONNE「No Song Without You」(2020)

20s

エレクトリック子守唄シティ派

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音楽を楽しめない謎のプレッシャー

音楽を純粋に楽しめなくなる時がある。音楽が好き、という呪縛に縛られて、アレも聴かなきゃ、コレも聴かなきゃ、流行り出す前に良い音楽見つけなきゃ、とか…

そんなこと考えている人は少数かも知れないが、長年洋楽痛をやらしてもらってると、そういう謎のプレッシャーを感じたりする(誰も期待していないのに!)

多分自らのアイデンティティをそこに見出してるから、失うまいと必死なのかもしれない。

オレは音楽が本当に好きなのか、義務的に聴いてるのか。いや、好きなのは好きなはずだ…そんなことを考えたりする。

過去の名盤や話題の新人を理解しようとがんばっていると、時々、ワクワクが消えている。

日本大好きアーティスト「HONNE」

そんな中、わたしの心を救うアーティストがいる。HONNEである。こんなにリラックスして聴ける音楽が他にあるだろうか。

HONNE / ホンネ プロフィール | Warner Music Japan
HONNE / ホンネのプロフィールページです。

やれ「大御所が新作出した」とか「これ聴いとかなきゃ時代に乗り遅れる」だとかもうそんなのどうでもええやん?

HONNEを聴くときはいつも安心するのだ。素敵なメロディを純粋に楽しめる。オシャレ系のサウンドなのに、気取っていない。パーティとか絶対苦手やろこの人たち。

前作「Love Me/Love Me Not」(超名盤。聴かなきゃ人生損しているレベル)を友人に教えてもらって以来、この日本びいき※過ぎるアーティストに夢中である。
※アーティスト名が「本音」、立ち上げたレーベルが「タテマエレコード」など。

HONNE – Day 1 ◑ (Brooklyn Session)

子守唄アルバム「no song without you」

そんなかれらがひっそりとアルバムをリリースしていた。

スタイリッシュで無駄がなく、歌心に満ち溢れたスタイルは健在。前作の印象が「内気な男子がナイトクラブでちょっと素敵な女の子と出会った」だとすると、今作は「コロナの影響で外に出れないからZoom飲み会してたけどもう遅いからそろそろ寝よか」という具合である。

そう、まるで子守唄なのだ。アレンジも歌もコンパクトで可愛げがある。インタールード的な曲も挟むけど、14曲で37分。

HONNE – no song without you

グッドメロディの宝庫!

メロディセンスは抜群。こんなシンプルな作りなのに、ハッとさせられるメロディが沢山でてくる。オレの中で現代のポップマスターはHONNEだと言ってもいい。

HONNE – by my side

子守唄からビートルズ風のサビに切り替わる「free love」、現代の宅録ゴスペルとでも言うべき「by my side」、シングルヒットの予感を感じるサビのフックがステキな「la la la how it goes」。次から次へとグッドメロディが表れる。曲調は地味目だけど「lines on our face」は構成もメロディも凝っていて好きだなぁ。

HONNE – la la la that's how it goes

ちなみに、歌声も彼らの大きな魅力だと思っている。前に出過ぎず、曲に溶け込む素晴らしいボイスコントロールだ。

ナチュラルな存在感に今日も安心して聴ける

アルバム全体としては、「キレッキレ度」は前作だけど、今作は「子どもでも理解できる素直さ」が魅力といえる。

素晴らしい作品を今回も届けてくれたが、あまり話題になっている感じもない。だから安心して聴けるのかなぁ。音楽性も話題性もナチュラルな彼らが大好きである。

HONNE – free love

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