from「Garbage」(1995)
アベンジャーズとスターウォーズ
スターウォーズシリーズの人気をほとんどかっさらった感のあるMarvelのアベンジャーズシリーズ。わたしも大好きで乗り換えた派である。両方楽しめばいいじゃんと思うかもしれないが、乗り換えたというのりも、スターウォーズが面白くなくなったというのが真実である。
JJエイブライムス氏という大味な作品を連発する侘び寂びのわかっていない監督が絡んでる時点ですでに怪しかった。ジョージ・ルーカスが黒澤明を通じて学び積み上げてきた世界観を表面だけ利用した結果がこれである。
例えばフォースの覚醒でカイロレンが早々にマスクとっちゃって「もう正体バラしちゃうのかよ…」とせっかくのミステリアスな雰囲気を台無しにした瞬間にセンスねぇなと思いました。あと結局デススターと同じことやってるやんけとか。
まあ将来、新シリーズはなかったことにしてリブートされることは目に見えてますわな。
そんなスターウォーズの体たらくをよそ目に痛快な作品を連発するマーべルシネマティックユニヴァース最高。ヒーロー単体で映画を作って、それを集結させちゃうというシンプルなアイデア。それを最大限の資本と才能で実現するという興奮しないわけがないシステムが確立しちゃってます。そんなアベンジャーズのニューヒーロー「キャプテンマーベル」観てきました。
見所はなんといっても舞台が90年代前半ということもあり、劇中の音楽やファッション、セリフなど当時のオマージュに溢れている点である。
スマパンのメロンコリーやPJ Harveyのポスター、ナインインチネイルズやガンズのTシャツ。あの時代に青春を過ごしたものには感慨深い演出だった。
サントラにもこだわりありまくりで、NirvanaからHoleにGarbageともはや選曲したんオレやろー!!と叫んだロッキンボーイズが全国各地で多発したとかしなかったとか。
そんでGarbageですよ。神ファースト「Garbage」。劇中ではポップのひねくれ具合が天才的な「Only Happy When It Rains」が流れていてやっぱ良かったなぁ。尖ってるけどめっちゃキャッチーやしサントラにいれるなら確かにこれやな。間違ってないで担当者。ええセンスしとるで。
しかし個人的に思い入れが強くフェイバリット度合いが飛び抜けてるのが「Vow」なのよ。いや、「Not My Idea」か…いや、やっぱ「Vow」やな!!
「Vow」の魅力はサイバーパンク的世界観どす。Aメロのダークなボーカルからの「I nearly died」のちょっとワルな雰囲気がたまらない。バックのグニャグニャギターも超クール。サビでポップが爆発して高音のアルペジオが絡み出すところなんか、グニャグニャギターも含めてガービッジが世に広めた手法なのではないか。これらのパターン、私が自分で曲を作るときについやってしまうのだが、ルーツがガービッジなんだなぁと実感しとります。
と、いうわけで個人的趣味全開と思われる選曲を許す懐の深さがマーベルの強みであり面白さなんどすな。アベンジャーズエンドゲーム以降、この興奮を維持できるのかどうか、正直不安ではあるが、10年間共に歩んできた想い出とともに結末を見届けたい(ほとんどMarvelの話やんけ)。
コメント