from「Disciplined Breakdown」(1997)
アメリカンロックバンドのハードっぽい曲のリフ大抵ダサい説
いやわかってんねん。わかってんねんて。「ダッさ!」て言いたいんやろみんな。ハイハイ。落ち着きなはれや。まあそもそも「コレクティブソウルって誰やねん」ていう人の方が増えてきてるやろうけど。
コレクティブソウルとはポストグランジ期の売れ線アメリカンロックの典型バンドなんです。今も現役で活動してはります。
彼らは洋楽を知り始めたヤングボーイズにとってはすげーちょうど良いバンドだったわけなんどす。メロディアスで声がハスキーで適度にギターが歪んでいて。多分アメリカ人にとっても。
グランジの荒々しいサウンドに飽き始めた聴衆がポップなものを欲しているときにちょうどハマったっていうのもあるよね。
友人達には決して「コレクティブソウル好き」なんて言えなかったけど、実はボーカルとメロディセンスは高く買っていたのよね(何様やねん)。良いバンドなのよ。
ただ、こういうアメリカンバンドのあるあるとして「バラードはいい感じなのにハードっぽい曲のリフがダサい」という法則あるよね。まああるんだよね実際。
ブレイクの入れ方とかがちょーダサいわけよ。言うたら「ダサブレイク」や。タイミングがダサいんや。わかるかなぁ。
そんな法則もあってコアな洋楽好き達からバカにされてきたアメリカンロック勢なわけだけれども。
オレは狭い視野の連中とは一味違うからね。ダサさの中に美を見出しちゃうよね。満開の桜もいいけど、葉桜にもワビサビを感じちゃうみたいな?
というわけでお膳立ては整ったで…みんな大分興味出てきたやろ…聴きたくなってきたやろ?どんなんかなって。
ええ曲はたくさんある。たくさんあるんや。そんな中でコレクティブソウルデビューするあなたに届けたい曲は…「Listen 」でしょ。
クサいバラードでヒットを飛ばしがちな アメリカンロックの中でもポップでキュートな曲調の異色作や。
ダサブレイクも健在なんやけど、ポップでキュートだから許されてしまうという離れ業。コーラスのダサさもカワイイからもうええやん。
ええ声も全面にアピールしない戦法も功を奏しとる。そしてやっぱり曲の盛り上げ方とかよくわかってるんだよなぁ。Bメロでグッともちあげといてサビではアッサリするってのもいいじゃない。
みんなには広い心をもって音楽に向き合ってほしいよね。これは「ダサいのはわかってるけど実は好きなバンド大会」を開催するしかないのか。やるしかないのか。
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