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Adam Levine 「Lost Stars」

10s

from「Begin Again(soundtracks)」(2014)

羊たちが意味を求めて走る

「Begin Again」という映画がある。女性シンガーソングライター(キーラ・ナイトレイ)がミュージシャンの恋人(アダム・レヴィーン)とともにニューヨークに来たが、振られてしまう。失意のところに落ちぶれたプロデューサー(マーク・ラファロ)と出会って…という軽いノリで見られる音楽映画。

ニューヨークの風景やバンド組もうぜ!感が満載で、洋楽痛にはグッとくる内容。まあ路上で録音するのに集音マイク一本であとからミックスとかできるわけないやろとか、突っ込みどころは多数あるが、劇中のオリジナルソングがしっかりしていて、ストーリーもテンポも良く非常に楽しめた。

そして、何を隠そう劇中のオリジナルソングを担ったのが我らが元New Radicalsのグレッグ・アレキサンダー兄貴なのである。

グレッグ兄貴といえばNew Radicalsで全ロッキンボーイズに希望を与えた名曲「You Get What You Give」を生み出した名ソングライター(Rick Nowelsとの共作)。その後は裏方としてサンタナとミッシェル・ブランチの名曲「The Game Of Love」を書き、密かに存在感を発揮していた。

そんで兄貴の健在っぷりに胸が熱くなったのが映画「Begin Again」のテーマソングとも言うべき「Lost Stars」よ。これ、Mroon5のアダムが歌ってたからてっきり彼が書いたものだと思ってたらグレッグ兄貴の作品だった。ファルセットのパートとかいかにもマルーン5っぽかったしそら勘違いするわ。今となってはたしかにグレッグ節だわ。

映画を観る前にサントラを聴き込んでたから、映画による補正でもなくピュアでシンプルで真っ直ぐな楽曲のパワーはホンモノである。コード進行とか雰囲気は別に新しくもないのだけれど、良い歌というのは想いさえあればいくらでも生まれていくのだなぁと実感した次第よ。New Radicalsのアルバムに収録されていてもまったく違和感のない優しいポップソング。

憂いのあるメロディが段々と光の射す方へ向かっていくような展開は感動的である。ストレートな楽曲に心が洗われる瞬間て人生の中で最も幸福な瞬間なんだなぁ。歌詞もすんげぇ良くて、サビのなんかヤバイよね。Lambs are on the run searching for meaningとかポップソングのレベルちゃうやろ。まあ良かったらじっくり読んでみてよ。

「マルーン5が歌ってんのかよ」とハナから拒否する人がいたらもったいない。こう考えて欲しい、自らが超売れっ子ソングライターであるアダムが人の曲を歌ってんのよ?

映画自体もよく出来ていて、あのアベンジャーズのハルクでおなじみマーク・ラファロが落ちぶれたプロデューサー役でピッタリはまっている。ツッコミたい気持ちは置いといて、オープンな心で観たら間違いなく楽しめる。さらにジャケのキーラ・ナイトレイのジーンズのシルエットもイカしてる。そんな作品どす。

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