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【投稿作品】きのこ帝国「You outside my window」byよんきー

10s

from『フェイクワールドワンダーランド』(2014)

あほくせぇ

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音楽には私の理解を超えて欲しい

言葉は頭より先に進むべきだ。メロディーは体より先に進むべきだ。すぐに追いつかれてしまう悠長な音楽なら要らない。

私はいつも思う。私の理解をずっと超えて欲しいと。私の想像力をかき立てて欲しいと。

このあいだおせち食ったとこなのにもう正月かなんてセリフは脳みそが退化している証拠。いつの間にやらなんとなく年を重ねていくことに慣れてしまい、年々そのなんとなくの速度が上がっていく。いやだいやだ、あほくせぇ。

最初から最後まで「あほくせぇ」で突っ走る

ロック音楽を要約すると「あほくせぇ」でしかないのに、そこにあれこれと理由を付けたがるのは2019年にもなって悪い癖。その「あほくせぇ」を無自覚にやってのけることこそが若者に与えられた特権だ。

You outside my window」というタイトルからしてよく分からねぇ。最初から最後まで「あほくせぇ」で突っ走りやがる。大事なことは言いたいことがあるかどうか。

それらしい言葉では人々の心を打てない

夢中で音楽を聴いたり映画を観たり本を読んだりしていれば2年や3年で言葉は溜まっていくし、ちょっとしたきっかけでそれらしい言葉は紡げるだろう。それらしい音楽は作れるだろう。

しかしそのそれらしい言葉や音楽はただ単にそれらしいに過ぎず、なまじよく出来てしまったばっかりにその気になったりしてみても、それが人々の心を打つかどうかは別問題。

初期衝動というエンジンを積んだギター女子

更に言うと、言いたいことが「ある」「ない」ことすら超えてもう書き始めちゃったのが一番強い。俗に言う初期衝動。新しい言葉であろうが、新しいメロディであろうが理屈をこねて出てきたものに説得力はない。

逆に使い古された言葉や埃を被ったメロディーだって初期衝動というエンジンを積めば速度は一気に加速する(曲自体にスピードがあるないとかいう話ではなくて)。「You outside my window」。最初から最後までギター女子だ。

あほくせぇ。心がつんのめって仕方がない。

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