スポンサーリンク

【来日決定記念Part1】My Vitriol「Moodswings」

00s

from「Between the Lines」(2002)

伝説のバンドついに来日!!

出ない 聴けない 色褪せない」でお馴染みのMy Vitriol。デビューアルバムから10年以上たった2016年に「The Secret Sessions」を通販限定でリリース(現在はサブスクでも解禁済)。これが納得の傑作だったわけだが、ここからまたニュースが途絶えていた(ような気がする)。

わたしを含め日本で数名(?)と言われる熱烈サポーターのお布施だけでは到底彼らの生活を支えることはできない。ライブちょこちょこやってるにしても、どうやって食ってんのよ⁉︎

まあそんなこたぁ大きなお世話ってなもんよ。とにかく我々はただじっと待つのみ…あの蒼いディレイが鳴り響くことを。と思いながらわたしは石の上で座禅を組む日々。

そんなある日、わたしが日課の「My Vitriol待ち座禅」を組んでいると、友人からLINEが。

「My Vitriolがフェスに出るらしいでぇ」

「ま、マジかよ…うせやろ…フジかサマソニか…?

「2019年9月7日(土)にHome Sweet Homeっていう神田明神でやるフェスらしいでぇ」

「何っ!小規模のフェスっぽいやないか!これは行くしかないでぇ!!」

My Vitriolの来日を盛り上げるためにもわたしは彼らの魅力を発信することを決意。まずは第一弾や!

今回は未発表曲集「Between The Lines」からのご紹介やでぇ!「Between The Lines」は2002年に「Finelines」とセットで2枚組アルバムとしてリリースされたアルバム。

当アルバムは当然オリジナルアルバムには敵わないんだけど、ある名曲のおかげで必聴アルバムとして輝きを放っている。その曲とは「Moodswings」!「Always Your Way」と並ぶ彼らの最高傑作であると断言したい。

緻密な構成に躍動感あふれる演奏、蒼いメロディ、さらにヘヴィなギター、クールで熱いボーカルよ…コレ、未発表曲集に収録している場合ではない。なぜセカンドアルバムのリードトラックにしなかったのか…いや、それだと10年以上聴けなかったわけだからこれで良かったのか。

とにかく、ポップな「Always Your Way」と比べて、硬派な印象の大傑作美しい音のレイヤードのおかげか、何度聴いてもまったく飽きがこない。このアルバムは「Moodswings」のために存在しているといっても過言ではない。

ただ、他にも良曲はある。「Wait a Minute」は彼らにしては軽めのタッチで若さ溢れるメロディ。もちろん蒼さはあるが、高校生バンドのような初々しさが新鮮。シンプルなグルーヴが気持ちいい。これ、わたしも知らなかったWipersというバンドのカバーなんですね。原曲にあったほのかな憂いの要素を増幅させる音がスゴい。

Vapor Trails」は1stに収録された傑作「Losing Touch」の別バージョンと言ってもいい疾走系ナンバーである。抑えめなAメロからのサビのフックが効いていて、ソングライティングのセンスが光る。

高級感のあるメロディがカッケぇと思った「Oh Father」、実はマドンナのカバーでした。彼らのカバーのセンスが面白くて、NirvanaとかFoo FightersではなくてMartikaの「Toy Soldiers」とかポップスから堂々とチョイスしちゃってる。ポップスを轟音ギターでカバーするシリーズは、メロディの良さとロック的高揚感を同時に味わえるので非常にお得なのである。Eugeniusの「Breakfast」みたいなカワイイ曲をカバーしちゃうところもクール。

「Game of Pricks」、「It Came Crashing」など比較的肩の力が抜けたポップナンバーも嬉しい。もちろんどちらも必殺シーツオブ轟音ギターに覆われているため、安っぽさはみじんもない。

というわけで、「Moodswings」という歴史的名曲の存在により、大興奮間違いなしの必携盤に化けた「Between Lines」。彼らの轟音ギターに埋もれて死にたいというオレみたいな人には十分楽しめるアルバムである。

とにかくMansunと並び伝説の2大UKバンドとしてロッキンボーイズのハートを揺さぶってきたMy Vitriol、みんな行くよな!上記フェスのみならず、9月9日(月)には下北沢CLUB Queで単独公演も予定されとるで!!

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました