from 「21 Century Breakdown」(2009)
名曲に共通する条件とは
「Green Dayはバラードが凄い」とはロリング家の家訓の一つだが、あらためてその事実を実感している。彼らの代表曲とされているものの多くは疾走感溢れるポップロックソングだが、そういった世間の認識は改めるべきだ。
本当はその逆で、バラードをより引き立てるためにアップテンポの曲が存在しているといっても過言ではない。
わたしはグリーンデイのバラードが大好き。「Good Riddance」はもちろんのこと、「Wake Me Up When September Ends」や「Last Night On Earth」など。
最小限のコード進行で最大限の美メロを奏でる彼らのバラードのコスパはロック界随一だ。さらに、ビリーのふてぶてしい歌声のおかげで美メロもセンチメンタルになり過ぎない。
特に「21Century Breakdown」に収録された「21 Guns」が秀逸で、周期的に聴きたくなる名曲。マイナー調のAメロから感動的なサビに切り替わるという王道バラードのパターンであるが、まず圧倒的に覚えやすくて心に残ってどこかで聴いたことがあるような親しみのあるメロディラインがグレイト。
ロックにおける名曲のメロディって初めて聴いた場合でも「もともと知っていたような気がする」という感覚を与えてくれる。
この感覚こそがわたしが「イデアのメロディ」と呼ぶものなのだ。人間の精神世界は深層部分ですべて繋がっていて、そこにはメロディの源泉がある「イデア界」なるものが存在している。
そこからメロディを受け取った者は現実世界に音にして曲として世に放つ。偉大な作曲家とはメロディを作るのではなく受け取っているのである。
もちろん、受け取るための訓練や努力は必要だし、受け取っただけでは音楽として成り立たないので形にする作業も必要だ。
しかし、その源泉に触れずに自分の力だけで作曲をしても人が心から共感する楽曲は生まれない。音楽は作るものではなく受け取るもの。そういう仕組みだとわたしは信じている。
グリーンデイの名バラードを聴くとイデアのメロディをつかむコツを知っているとしか思えない。初めて聴くのに初めてじゃない。さよならだけどさよならじゃない。明日もココロ平気元気。そんな感じなのだ。
「21 Guns」はどこをどう切り取っても完璧なメロディで、しかもどこか懐かしい。サビでわかりやすくディストーション踏んでくれるもんだからこれ以上ないくらいのおもてなしである。
しかも昔、わたしがR.E.M来日時に新幹線の改札で出待ちをしていたときのこと。同時期に来日していたグリーンデイが現れたことがあった。わたしは興奮を隠しきれずビリー・ジョーに駆け寄り、写真をお願いしたら快く撮らせてくれた。めっちゃくちゃ良い人だったのよ。神かよ。
というわけでソングライティングの基礎を学ぶなら彼らのバラードは最高の教科書だと思うのだ。ウィーザーのリヴァースもビリーから曲作りのコツを聴いたって言ってたしね。そのコツ自体は明かされなかったけど。
あのときオレも聞けばよかったわ。
コメント
私も21 Guns大好きです。
アルバムの最後のほうだから、まだかまだかってずっと思いつつ、キタ━(゚∀゚)━!って感じで聴いてます(笑)
その昔、rtrでロリング君が、サビのファルセットはベホイミかけられた気分って書いてあって、ベホマラーやベホマズンじゃなくて「ベホイミ」ってところが、わかるわかるーって思ってましたwちょっと癒される
yurix55さん
ありがとうございます!
曲数が多いから頭から聴いてたらなかなか出てこないっすよね。
つーかベホイミとかわたし言ってましたか笑 全然覚えてない笑 よく覚えてくれていました!感動っす…涙