洋楽痛のみなさん、バンドやってますか。
わたし自身、学生時代は軽音楽サークルに所属し、ロックバンドを組んでいたことがある。本人としては結構真剣にやっていたのだが、メジャーデビューなんてできるわけもなく、あえなく就職。社会人になってからはステージに立つ機会なんか結婚式の余興くらい。
しかし、歳を重ねるにつれ「やっぱ音楽を生み出す側にもなりたいなぁ」と思うようになってきた。別にいまさらデビューしたい!とかそういうのはないが、自分の理想とする音楽を作ってみたいという感じ。
ただ、「オッさんがバンドをやる」ということに対しては大きな注意点がある。
それは、「オッさんブルースバンド」にはなってはいけないということである。
オッさんブルースバンドとは何か…
それは
○商店街主催のイベントなどによく出没するオッさんが組んでいるバンド
○見た目は普通の冴えない日曜日のオッさんだがステージのときだけ革ジャンを着てたりもする
○音楽性はたいていハードロックかブルース
○使ってる楽器は無駄に高価
○一応曲の通りに弾けてはいるが、演奏からは何も感じない。”無”である。
○ダサい。ダサさに関してのみ一流
○ダサいが練習の回数はこなしているため変にこなれて動きとかが余計にダサい
○知り合いたちはライブに来てくれと声をかけられることを恐れている
お分かりいただけたであろうか。オッさんブルースバンドは世に放たれている時点で単に「趣味でやってんだからいいじゃん」の域を超えてしまっているのである。
ブルースオッさんたちがバンドを組み、ライブを開催し、知り合いに見に来てもらおうと声をかける行為ときたらもう迷惑行為防止条例違反スレスレである。お金を取るとらないに関わらず、月2、3回週末に練習しているだけの素人バンドが人様の限られた貴重な時間を奪おうとすること自体、非常識きわまりない行為なのである。
フェスとかに行けばわかるが、プロのアーティストの演奏を目にしたときですら「ほーん」くらいの感想がほとんどなのに、てめぇらみたいな覚悟のない演奏で「見に来てよかった」なんてなるわけねぇだろっつってね。
たまに演奏でミスをしたのか、苦笑いで首をかしげるブルースオッさんがいたりするが、いやてめぇのミスなんか誰も気にしてねぇし。
彼らのせいでオッさんがギターを持って電車に乗るだけで好奇の目で見られることになる(ような気がする)のだ。
以上を踏まえ、オッさんブルースバンドにならないためにはどうすればよいか。以下、必要事項をまとめておこう。
1. 自らの演奏技術を高めることを怠らない鬼のような向上心
2. 人をライブに誘わない
3.チェックのネルシャツにブカブカのチノパン履かない
と、ここまでブルースオッさんに対する厳しい考えを述べてきたが、実際イベントなどで見かけたら必ず立ち止まってしまう。
楽器は弾けるのに全然カッコよくないブルースオッさん。惰性で手グセのフレーズを弾き満足しているブルースオッさん。ステージに立つことだけは慣れてしまっているこなれたブルースオッさん。「いとしのレイラ」が好きそうなブルースオッさん(知らんけど)。
そんなブルースオッさんが本当にいなくなってしまったらわたしは寂しいと思う。本当は裏返しで好きなことをやっている彼らに憧れているのかもしれない。…いや、やっぱないわ。
最後に愛を込めてオッさんブルースバンドあるあるで締めたいと思う。
「オッさんブルースバンドにいる女性ボーカリストはクセが強い」
ほなまたな!
コメント
ロリングさん
コラム、面白く拝読しました。
あと一つ、
「妙に場馴れし、時折冗談をはさんでくる」
という大阪オッさんバンドあるあるもつけ足しておきます(笑)
よんきーより
ロリングさん
自戒の念を持って読むべき素晴らしいコラムでした笑
私もよんきーさんに続き一つ加えておきます。
「娘が天才型SSWになりがち」
よんきーさん
ありがとうございます笑
時折冗談を挟んでくるっていうのもありますね。それがまた腹立つんですよねー笑
ドーナツさん
天才型シンガーソングライターてそんなポンポン生まれてるんすか!笑 娘っていうのがまたオモロイ笑
[…] […]