from「834.194」(2019)

えぇなぁ、コレえぇよなぁって曲

1ヶ月は夢中で聴き続ける曲

「えぇなぁ、コレえぇよなぁ」っていう曲に出会えたら、1ヶ月くらいずっとそればっかり聴くことになる。幸せよねぇそういう時。たまらんよね。その曲を気持ちよく聴きたいがためにジョギングしたりするもんね。
夢中になる曲には映像が浮かんできて別世界に連れて行ってくれるようなマジックがある。

洋楽の場合、イントロから最後までずっと同じコード進行がループして、メロディとアレンジの強弱で変化をつけるパターンの曲が多くある。わたしはそれが大好きで、ヒップホップとかまさにそうで、コード進行がずっと一緒だから魔術かけられたみたいに中毒になるのよね。

あえてここで説明する必要もないでしょうが、サカナクションの「忘れられないの」はそういう曲だった。
”切ないファンク”って大人になればなるほど心に響いてくる。しかもサカナクションだけに”エレクトリック切なファンク”な訳よ。

「I Want You Back」級にキャッチーなバックトラックに元から埋め込まれていたような一体感のあるメロディ。サビの「この〜夜ぅうぉ〜ぅ」で落とすところなんか胸がキュンとしちゃうよね。

Al「シンシロ」のラスト２曲を超える中毒性

イントロでキラキラした音入れちゃったり、アレンジもロックバンドぶらなくてポップさ全開なところがカッコいい。そのくせベースラインはもうとことんブリブリでここまでブリブリしたベースって今までなかったんじゃないのっていうくらいブリブリ。ブリブリ。

コレまでわたしの中におけるサカナクションベストは「シンシロ」におけるラスト２曲「アドベンチャー」からの「human」だったわけだが、それを上回るほどの中毒性がある。

唯一不満があるとすると、フェイドアウトしていく際に聴こえるギターソロをちゃんと聴かせてくれや！ってとこかな。アレすんげーカッコイイのよ。8分くらいのロングバージョンで発表してくれると嬉しいっす山口さん。

2019年の夏を思い出す曲時に流れる曲に

こういう突き抜けた曲がアルバムに３曲あれば後の曲は適当でも大ヒットする法則があるが、「834.194」は３曲どころか名曲がやたら多い。
ここに来て良いアルバムまだ作るんだなぁと同世代のわたしとしては尊敬の念しかありませんわ。2019年の夏を思い出したらサカナクションの「忘れられないの」とTash Sultanaの「Free Mind」は間違いなく頭の中に流れてくるだろうなぁと思った。