スポンサーリンク

【投稿作品】The Jananese House「Something HasTo Change」byよんきー

10s

from「Something HasTo Change」(2019年)

変わらないまま変わっていく

スポンサーリンク

Amber Bainのソロ・プロジェクト「The Japanese House」

Dirty Hit レーベルです。The1975っぽいね。The1975っぽいてのがジャンルになりつつあるような。よい音楽にはあらかじめノスタルジーが宿ると言いますが正にそんな感じ。それでいてちゃんと最新形のオシャレ・ポップにアップ・デートされているんですから。いや~、大したもんです。

バンドかなと思っていたら、The Jananese House は英ロンドンを拠点に活動する女性シンガーソングライターのAmber Bain(アンバー・べイン)て方のソロ・プロジェクトだそうです。こういうの多いね、Bon Iverとか。日本で言うとコーネリアスとかスーパーフライとか壇蜜みたいなもんでしょうか。あ、壇蜜はちゃうか。

PVが良く出来ている(じゃんじゃん服を脱いでいく)

この曲のPVもよー出来てます。もう何回見たでしょうか。Amberさんがじゃんじゃん服を脱いでいくって場面もあって、さすが壇蜜!あかんあかん、どうもそっから頭離れんなオレ。ま、そういうわけじゃないですけど、PVも中毒性高いです。曲とマッチしていていい感じの世界観、出来上がってます。

私たちはいつも同じ列車に乗っているようなもの。何か違うことをしようとも同じ壁にぶち当たり、気が付けば同じ場所に戻っている。色々なところへ行って色々な経験をしてその度傷ついて、けれど戻るところはいつも同じ。傷つくところはいつも同じ。何も変わらない。

「何かが変わらなければ」しかし「何も変わらない」

この曲のリリックではそのような言葉を幾度となくループし、しかしコーラスでは延々と「Something HasTo Change」と繰り返される。「何かが変わらなければ、何かが変わらなければ…」。

この歌は「何かが変わらなければ」という歌であると同時に「何も変わらない」という歌である。確かに私たちは何も変わらない。けれど何も変わらなくても、いつも通るあの角を曲がるときの私たちはもう昨日の私たちではない。逆説的に言えば、私たちはもう昨日には戻れない、昨日のままではいられないということ。

昨日の「変わらない」と今日の「変わらない」は違う。私たちは同じことを繰り返し、同じ失敗をし、同じことに傷ついていく。しかしそうやって私たちの日々は更新される。

私たちは少しづつ変わっていく

つまりこの歌には「何かが変わらなければ」という声と同時に、昨日あの角を曲がったときの私たちが今日あの角を曲がる私たちへ静かに変容するように何かが変わり始めている様子がしたためられている。私たちは変わらないまま変わっていくのだ。

私たちは生きている。生き続けている限り「変わらない」ことを引きづりながら少しづつ変わっていく。ま、そういうことではないでしょうか。

それにしてもPV、オシャレやね。オレも茶系のゆったりジャケパンに水色のカットソーを着ようかな。あかん、それぜったい失敗するやつや~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました