from「London Calling」(1979)
ギタリストが歌うのってアリですか?
ギタリストが歌うのってアリですか?ナシですか?例えばマーシー。例えばキース。例えばミック。おいおい、ミックはボーカリストだろ?いえいえ、私が言うのはジャガーじゃなくてジョーンズの方。ミック・ジョーンズです!
初のジャケ買い「London Calling」
思い起こせば大学生の頃。いつものごとくCDショップでウロウロしていた私が見つけたのはかの名盤『London Calling』。「何じゃい、このかっこええジャケットは!」。それが私にとっての初ジャケ買い!
そのジャケットでギターを投げつけているのはベースのポール・シムノンというこの方で、このポールさんをバンドに引き連れてきたのがギタリストでほとんどの作曲を担当しているミック・ジョーンズです。あ、申し遅れました、The Clashの話です。
音楽性豊かなThe Clash
ご存知のようにThe Clashはパンクです。でもイメージほどオラオラ一本ではないんですね。実に色んなお顔を持ってらっしゃる。ギターはクラッシュしますが音楽性は非常に豊かなのです。
ところで私、園児の頃に駅前の商店街で迷子になりまして。昭和のごちゃごちゃした商店街で迷子になり、親や親戚が必死になって探してまわる中、踏切を渡り国道を越え、ちゃっかり一人で帰宅したというエピソードを持っております。
モヤモヤ感が迷子を上手く表現
てことで無理やりですが「Lost in the Supermarket」。この歌は商店街ではなくスーパーマーケットですが、スーパーマーケットで迷子になっちゃった、って歌でもありません。
この歌の主題は言ってみれば違和感ですね。なんか違うんだな、なんか違うんだなっていうモヤモヤ。何がどうなんだと聞かれても困りますが、漠とした不安と言いますか、そんな違和感、皆さんもお持ちですよね。
それがスーパーマーケットで迷子という名を借りて実に上手く表現されているのです。ミック・ジョーンズの中途半端なボーカルもそのモヤモヤ感とマッチしており、そのボーカルに合いの手を入れるミック自身の頼んないギター・フレーズも最高っ!てことでギタリストが歌うのはアリに1票!
Rock The Casbahも必聴やで!!
しかしまぁチャーミングなメロディですな。だからこそパンク精神の欠片もない標準の学ランしか着たことのない私のような真面目男子にも響いてくるのです。ん?つーか園児のくせに一人で帰ってきたオレってパンクやん!!
ちなみに1982年の『Combat Rock』に収録されているこちらも名曲「Rock The Casbah」は例のジャケットのポール・シムノンさん大活躍。ベース・ラインがめちゃくちゃカッコいいので、こっちも聴いてや!!
コメント
よんきーさん
ロック名盤ガイドに「ローリングストーン誌が選ぶ80年代ベストアルバム!全人類必聴!」と絶賛されていたので素直に購入しました。
最初は「パンクやのにえらい地味やな…買って損したわ…」とガッカリしましたが、聴くほどに良さが増すというか、何か分からんけどもう1回聴いてみよ、と思うアルバムですね~。
てっちゃんさん
コメントをありがとうございます
そーなんですよ。
激しいのを期待してたら、意外とそーでもないなと。私も最初はそうでした(笑)
でも色んなパターンのいい曲がいっぱい
最後にこっそり入ったTrain in vainも素敵どす
よんきー
よんきーさん
Train in vainもミックがボーカルで良い曲ですよね~♪
僕が好きなのはポップでコーラスが愛らしい「しくじるなルーディ」と「スペイン戦争」です!何となく邦題で書きたくなりました(笑)